近惣
中古・アウトレット商品を販売
事務机や椅子等直販とWebで
2015年02月10日号
「近田屋」創業
文具や事務用品、OA機器等を販売する㈱近惣(府中市府中町759、児玉宏樹社長、電0847・47・6350)はこのほど、中古およびアウトレットの事務用品を販売する「近田屋」を創設。2月中旬から、同市鵜飼町531-3の旧チカソー店舗跡で展示販売し=写真、Web(http://www.chikasou.com)でも通信販売を始める。文具・事務用品の専門店が直販と通信販売を並行して行うことは、中国地方ではまだ珍しいという。
扱う商品は、事務机や椅子、ロッカー、消耗品等で、いずれも定価の2-3割程度で販売する。中には1割程度にもなる掘り出し物もあるという。汚れや傷等で修復が可能なものは極力クリーニングを試みる。また新品商品の片袖机は、中国地方全域をカバーし、搬入や設置、組立も専門スタッフが行う。これらの工賃も全て価格に含まれる。
同社は文久元(1861)年創業。150年を超える老舗で、児玉社長(44)は府中市「ハンドレッドクラブ」副世話人も務める。オカムラやコクヨ、ライオン、プラス、アイリスチトセ等有名メーカーとは問屋を介さずに直接取引があり、新品の商品も比較的廉価で販売してきた。だが業態転換や廃業によって大量破棄される中古品や、目立たないところに入った傷や発注ミスで返品された新古品等、十分使えるものが廃棄処分されることも多くあり、多様な窓口と広い顧客層を抱えた同社が取り扱うことを決めた。設備投資に初期費用がかさみがちな新設法人をターゲットに、当分はアナログの事務用品を中心に扱うが、将来的には電子器具等も扱いたいとしている。
児玉社長の話「日本の経済発展を支えてきた、武骨で丈夫な事務用品だからこそ、大事に使ってくださる企業様に受け継いでいってほしい。弊社の名前の通り、スタッフが“物に心”を込めて磨き上げ、新たな命を吹き込みます」。