コラム 四季
今年の景気動向

2015年02月10日号

 今年の景気動向を占う1月の景気は、福山商工会議所の企業アンケートによると、総合(全業種)DI(良い-悪い)はマイナス2.2と、前月から6.4ポイント悪化したのだが、昨年12月に調査した1月から3月の先行き見通しは総合DIがマイナス4.2だったので、予想よりは良かったことになる▲過去の総合DIは11月がマイナス5.0で12月が4.2となっており一進一退と言うところか▲製造業のDIは6.7と前月から7.8ポイント悪化しており、中でも機械、繊維が悪い。非製造業DIはマイナス8.8で、前月から5.1ポイント悪化した。卸売、小売、運輸が特に悪化を示している▲企業が予測している2月―4月の先行き見通しは、総合(全業種)DIが1.5と、幾分よくなると考えているようだ。昨年12月に調査した1月―3月の先行き見通し総合DIはマイナス4.2だったので、企業は楽観的予測をしている。製造業では金属、木材が上昇すると予測。非製造業では卸売、小売、建設が上昇すると予測している▲対イスラム国、中東支援が一段落した後、アベノミクスが地方経済を潤してくれることを望みたいが、今の時代、どんな業種であれ企業革新なくして景気の波に乗れないような気がする。(i)