山陽病院
来年3月、新病院を開設
栄養指導などソフト面強化

2015年02月10日号

 4月、地吹町に院内保育園

san医療法人辰川会(福山市野上町2、辰川自光理事長)経営の山陽病院(同市野上町2―8―2、辰川匡史院長、電084・923・1133)は来年3月、隣接地に新病院=完成予想図=を開設する。同院の駐車場部分への病院建て替えで、診察科目などの変更は無い。同院では人工透析では地域でトップクラスの患者数を誇り、栄養指導などのソフト面を強化し、地域医療に貢献する考えだ。

既存の病院南側の駐車場と食堂跡地の敷地1693・45㎡に鉄骨5階建て延べ床面積5063・35㎡を建設する。既に着工し、来年2月29日に完工予定。総工費は17億円規模。1階は外来診療、検査部門に、2階は透析室と内視鏡室、機能訓練室。3、4階は入院病棟で、5階は管理部門にあてる。ベットは82床。スタッフは常勤医師9人、非常勤医師11人、理学療法士や栄養士や看護士など102人体制。

同病院は内科と外科、人工透析、整形外科、泌尿器科を地域で展開し、新病院では患者の使いやすい内装にするなど、ソフト面に注力。病院建て替えで駐車場は同市地吹町に臨時駐車場を備え、患者らをスタッフが車で山陽病院まで送る。また、同所に院内保育園を4月1日〔水〕に開設する。

辰川院長・辰川会理事(40)は「建物の大部分は昭和56年に建てられたもので、新病院に着手した。道路沿いに病棟が面し、利便性にも期待できる。今後もソフト面を活かし、地域医療に貢献したい」と抱負を語った。

辰川会は山陽病院のほか、人工透析の山陽腎クリニック(同市野上町)、透析外科、透析内科、外科、内科の山陽ぬまくま腎クリニック(同市沼隈町)のほか、グループの社会福祉法人さんようで、同市草戸町に特別養護老人ホームを、㈱くみねで介護事業を展開する。