福山城西病院
新院長に日野直紀氏
スタッフ教育で品質向上
2018年05月10日号
患者家族との関わりを強化
医療法人社団尚志会(岩藤知義理事長)運営の「福山城西病院」(福山市西町2―11―36、電084・926・0606)の院長に5月1日付けで日野直紀氏(57)が就任した。腎疾患の患者を主体に人工透析などの医療処置を展開。日本透析学会の施設会員としスタッフ研修を推進することで高齢化社会の中、医療サービス品質を向上させ対応する。
福山城西病院は1980年設立の医療法人尚志会笹原病院が前身で2002年に「福山城西病院(ふくやまじょうせいびょういん)」に改名した。人工透析・腎臓病専門病院として診察科目は糖尿病内科や消化器内科のほか、循環器内科や整形外科、リハビリテーション科など11科目を持つ。透析ベッドは53で入院用ベッドは60。内28床は療養病棟として急性期病院の退院者に対応する。医師は常勤と非常勤の8人体制。
スタッフの研修参加での医療体制の充実のほか、ベッドで長時間横たわる透析患者向けに理学療法士の運動療法でのリハビリで日常生活のフォロー。また高齢化する患者のため、介護福祉施設などとの連携も推進していく考え。また人工透析患者の全国組織「腎友会(じんゆうかい)」の活動を支援するなど患者家族とのコミュニケーションも強める。
日野院長は1960年10月23日、福山市出身。広島大学附属福山高校、広島大学医学部卒業。岡山大学第一内科に入局。倉敷中央病院や香川済生会病院、岡山大学第一内科で内科医とし活躍。その後、福山市民病院では透析内科科長、日本鋼管福山病院の透析センター長、山陽病院副院長を経て4月に福山城西病院に副院長として就任していた。
日本内科学会や日本透析学会、日本消化器病学会、日本肝臓病学会などに所属。座右の銘は「誠心誠意」。趣味はウォーキング、野球。福山市内在住。
日野院長は「団塊世代の高齢化が進む中、透析医療分野での役割も増える見込みで高い医療サービスで対応したい。整形外科や循環器内科などと連携を密接にし対応したい」と話した。