ココマツハマ
福山のデニムでスーツはいかが
ウール並みの薄さと動きやすさ

2018年05月20日号

オーダーメードで6万9千円

 婦人服と紳士オーダースーツ、ネクタイ・スカーフなどを扱う㈱ココマツハマ(福山市昭和町5-15、宝諸勇太社長、電084・925・2867)はこのほど、福山市内で作られたデニム生地で作ったビジネススーツを開発=写真上。オーダーメードで6万9千円(税別)、ブレザーのみで4万9千円(同)で販売する。
 備後の中心都市である福山市には世界的な企業が何社も有り、デニム生産量も国内トップシェアを誇る。福山市民として誇れる産業に関わる仕事がしたい―と、宝諸社長(61)はデニム生産者を訪ね歩き、数社からスーツ向けの薄手のデニム生地を入手することができた。Gジャンなどで想起されるごわごわとした感じがなく、通常のウール生地とほとんど変わらない薄さと軽さを実現しており、さわり心地も良い。さらに通気性も高く、丈夫で、夏向けには最適だと宝諸社長は太鼓判をおした。薄手の生地で8種類の色や柄が有り、ややデニム感を活かした固めのスーツ(ストレッチ性を持たせている)も含めると十数種類のバリエーションがある=写真下。
 裏地やボタンホールなどにも個性を持たせたこだわりが活かせるのもオーダーメードの強みであり、価格帯も特別な割高感がない。福山ビジネスサポートセンターFuku-Biz(フクビズ)が企画したエフピコRiM福山で5月初旬に開いた「備後こだわりグッズコレクション」に出品したところ、早速引き合いがあったという。
 宝諸社長の話「郷土愛から、福山のデニムスーツを作ってみたかった。この生地で、福山の地場産業の底力を世間に広めたいです。また、このスーツが実はデニムなんですよ、と営業でのビジネストークにも使ってもらえればありがたいです」。