ピープルソフトウェア
入試情報をアプリで発信
スマホで高校生らにPR

2018年05月20日号

龍谷大学で採用に

龍谷大学で導入されたアプリ

 ソフトウェア開発のピープルソフトウェア㈱(倉敷市阿知1―7―2、木暮知彦社長、電086・426・5930)は大学など高等教育機関向けに学校説明会などの情報配信アプリを開発、龍谷大学(京都)に第一弾を納入した。18歳人口が減少に転じる「2018年問題」が起こる中、若年層に馴染みのあるスマートフォンアプリを通じ志願者増につなげる。
 18歳人口が減少する中、大学や短大、専門学校は志願者集めに苦慮。東京など都市部の大学には学生が集まるが、地方大学には定員割れも増えている。ピープルソフトウェアが龍谷大学向けに開発したアプリは高校生ら学校に興味を持った人がアプリをダウンロードすれば学部や学生生活などの詳細情報が入手できる。
 また、学校側はアプリのダウンロードを通じ、名前や住所、高校名などの資料請求で必要な個人情報が入手でき、データを元にプッシュ通知も配信できる。龍谷大学向けのアプリ名は「桜Campas」。アップルやアンドロイドで無料入手出来る。
 ピープルソフトウェアは5月16日―18日〔金〕まで東京都の東京ビッグサイトで開催中の教育関連の大規模展示会「第9回教育ITソリューションEXPO」に出展。これを皮切りに全国の大学や短大、専門学校に向け売り込んでいく。
 山本博昭営業本部副本部長は「龍谷大学では学校説明会などのイベント参加はアプリ利用を前提とするなどIT化を進めており、2018年問題の中、全国の高等教育機関に向けサービスを知らせたい」と話した。

ミューズナビに引き合い

 また、同社の音声案内ガイドシステム「ミューズナビ」がオタフクソース㈱(広島市、佐々木直義社長)の工場と「WoodEggお好み焼館」で採用された。
 体験型消費が隆盛の中、工場見学を促進する企業が増加。オタフクソースに続き5月には倉敷市の三菱ケミカル水島事業所に。6月には愛知県豊田市のトヨタ自動車運営の「トヨタ博物館」に導入予定。