中居木工
スプリングの力で楽々上げ下げ
布団干しも収納も簡単なベッド

2018年06月01日号

サ高住や高専賃にもお勧め

 ㈱中居木工(府中市父石町357、中居睦博社長、電0847・41・4200)はこのほど、「布団が干せて収納もできる固定ベッド」(シングルサイズ、税込3万9800円)を開発=写真。ネット通販などで売り出した。96年8月に売り出し、21年間で20万台以上を売り上げた「折りたたみベッド」の改良版で、市販されている一般的な収納ボックス(高さ30cm程度)をベッド下に並べることができるなど商品価値を高めている。
 折りたたみベッドの特長は、「すのこマット」をスプリングの力で簡単に引き上げることができる点にある。5kg程度(布団は含まず)のものを持ち上げる力があれば、お年寄りや女性でも簡単に扱える。ただ以前のものはスプリングを固定する金具が下に出っ張っていた。
 7―8年前に、スプリングの支点となる「リンク棒」(約15cm)を横倒しにして収納し、引き上げると同時に床面に垂直に立たせるという工夫を考案(特許取得済)。倒すと幅5・5cmのフレーム内に収まることから、「スプリング付きひのきすのこマット」(同2万3450円)として売り出した。
 このほどは、高さ30・5cmのフレームの上に同マットを固定することで、片手で楽に布団を上げられ、かつベッド下に収納スペースを確保することができた。フレーム部分を組み立てるDIY商品なので、その分価格帯も抑えられている。
 中居社長(75)の話「困りごとを知恵と工夫で乗り越えるのが生き甲斐のようなもの。最近の住宅事情から、省スペース化は常識であり、また布団を干す場所を確保するのも大変です。これであれば、例えばサ高住や高専賃などに入居される方や、一人暮らしを始める学生さんなど、空間の有効活用と快適な睡眠とが両方確保できます。ぜひお試し下さい」。
 なお6月3日〔日〕午前9時30分から放映予定のテレビ新広島「そ~だったのかンパニー」で、同社のアイデア商品の数々が紹介されるという。