岡山朝日高校
正門に六高の門扉復活

2015年02月01日号

ashkkmn0201 岡山朝日高校(岡山市中区古京町)が創立140周年を記念して製作していた正門の木製扉が完成し、設置された=写真。
 同校は旧制第六高等学校の跡地や施設を戦後の新制高校でもそのまま使用していている、全国的にも珍しい学校だ。石製の門柱や塀は六高時代に作られたままの姿で現存し、国の登録有形文化財に指定されている。しかし扉は指定外で、木製のため風雨で傷みやすくこれまでも何回か作りなおされていた。1992年に作られた従来の扉も老朽化していたが、管理する県からは鉄製でないと予算がおりない。建設時のおもかげを残す木製扉を存続させるために同窓会が卒業生などから扉4枚分の製作費350万円を募っていた。新設された扉は写真や図面を元に、アーチ状装飾や球形の電灯を取り入れた大正中期のデザインを再現している。