空港・鉄道・港湾活かした街
城下町の中央へ鉄道敷設
明治の福山編・石垣の損壊懸念
2018年05月01日号
反対運動の気運高まる
明治期に山陽鉄道という1本の線路で繋がれた福山、尾道、三原はその敷設にあたって各所が歩調を合わせ、用地の買収や工事への理解、協力があって開通することができたと思われる。でも本音の部分では各地域のエゴや損得勘定も相まって、路線の決定に少なからぬ影響を及ぼしたことがうかがえる。そうした史実は前号に記した数種文献を読んで分かったことで、中でも福山、尾道両市の「市史」を合わせ読むことによって「今日ある福山ー尾道間の鉄道がなぜこの位置に敷かれたのか」といった疑問も解けてきた。この号ではこうした当時の世相を織り交ぜながら、この地域に鉄道が敷かれた経緯をたどってゆきたい。(西亀 悟(本文)
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